萬ムービーフェス参加団体の現状報告まとめ

萬ムービーフェスでは、クラウドファンディング「MotionGallery」を通じて、参加団体及び劇場へのご寄付を募っております。

各参加団体について皆様により深く知っていただくため、公演中止による損害や今後の展望をそれぞれの形で発信していただきました。

※随時追加してまいります。

チームまん○

コロナウィルスによるチームまん〇の今

コロナ禍により中止したイベントは少なくありません。それにより劇場やスタッフの方々の収入にも影響が出ております​。被害総額は我々だけでも100万円を超えます​。最新イベントでは来年3月を予定しておりますが。それも今後の変化によっては予断を許さない状況です。

チームまん〇では現在、舞台を生配信するためのシステムを準備しております、これにより我々の公演だけでなく様々な劇団やイベントの公演の手助けができると考えております。公演でお困りの団体様は是非ご相談ください、ほかにも小演劇界救済のために奔走されている様々な劇場や団体の手助けを可能な限りしてまいります。

演劇界を救うことは、未来のTV業界、映画業界を救うことになります。実際、すでに様々なアイディアが展開されております。座席を減らしての公演や、生配信への切り替え、救済クラウドファウンディングなど、そういった活動を見かけた折には、ご協力いただけたら幸いでございます。

関係するコロナ禍の中止イベント
4月 チームまん〇上映会 中止
7月 小山太郎脚本演出作品 中止
8月 チームまん〇参加予定短編集 中止
​10月 チームまん〇参加予定フェス 中止

てあとるみのり

幻の短編集を振り返り、第24回公演に向けて

萬ムービーフェスも8月12日(水)で終了を迎え、数年ぶりに舞台に立たず過ごす夏が、より平凡なものになってしまったような気がしている私たちです。本来であれば、今頃「夏の短編集」の疲れと余韻に浸っている真っただ中。しかし、皆様もご存知のように新型コロナウイルスの影響でイベントそのものが中止となり、予定されていた出演も幻となってしまいました。

「夏の短編集」は萬劇場さんが主催する演劇フェスで、通常の公演とは異なり主体的な収益を計算できるイベントではありません。しかし、チケットの販売枚数に比例した黒字還元は存在していました。私たちは販売目標枚数を120枚に設定し、それだけの販売が可能な出演者の内定まで話が進んでいました。ちなみに、この120という数字が多いのか少ないのかと申しますと、夏の短編集は3団体が1ステージの対バン形式上演を行うスタイルで、1回のキャパシティが約120名。つまり3団体で分割すると1団体40名。これを3ステージ行うので40×3で120という、実に平均的な数値です。しかし、裏返せば、イベントにエントリーした以上、果たすべき最低限のノルマであると認識して準備していました。もし120枚のチケットを販売していたら、どれだけの収入に還元されていたのかという話は…関係者だけの秘密ということにしておきますが、見込まれていた収入がゼロになったことは事実です。

さて、この見込んでいた収入は、もちろん「夏の短編集」の作品制作経費に充てるものであると同時に、11月に控える第24回公演の実施経費の一部になる予定でもありました。前者は舞台そのものがなくなり、代替で制作した映像作品では過去の衣装や小道具、所持していたビデオカメラや編集ソフトなどだけを使用したため、ほとんど経費の支出がありませんでしたので大きな影響はありませんでした。問題は後者、第24回公演の方です。

根本的な話として、11月下旬に第24回公演を実施するのかどうかという問題があります。結論を申し上げますと「実施する」予定で準備を進めています。もちろん、新型コロナウイルスによって社会情勢がどのように変化するのかは未知数です。もちろん、何がなんでも強硬的に公演を行うというつもりではありません。状況を注視して中止の決断に至る可能性もあります。しかし、中止にするのは三日前でも可能である一方、実施するための準備は今からやらなければ間に合わないのが実情です。そこで、劇団員とも何時間もかけて話し合いを行い、現時点で考えられる策を講じ、自分たちがやるべきことを行うための準備をしておくことにしました。

具体的には、お客様、そして出演者に等しく感染リスクの軽減を提供するというコンセプトのもと、公演の形態を劇場での有観客公演だけではなく、インターネットでの生配信、さらに少々の編集を加えた録画配信という3WAYにすることを予定しております。もちろんお客様のお好きな観劇方法でご覧いただける想定です。

お客様のご来場は少人数に限定し、座席は全席指定席。チケットは事前ご予約のみの取り扱い(当日券なし)。受付でのお金のやり取り、ご予約照会を極力削減します。

上演する演目も10分~15分の短編(出演者も各2~3名程度)を3本ほど上演。役者の楽屋使用も完全入れ替え制でローテーションを組みます。演目や出演者に関しては全く決まっていません。このような社会情勢の中では公演に関わるという判断を下すことも大変なことです。上演内容と並行して、こちらとしても慎重に話を進める必要があります。

恒例のグッズ販売は、従来のように劇団員の手売り販売は行わず、見本写真からご用命いただき、ビニールに個装された(消毒済みの)商品を販売する方法と、通信販売でのご提供を予定しています。

舞台と客席の間のビニールシート設置、役者のマスク、客席のパーテーションなどの細かい形式は現時点では何も決めていません。そのような細かい対応はもう少し後から決めれば間に合うからです。

…と、このような概要での興行となりそうです。当然ながら、チケット収入・グッズ販売収入は大幅な減収となることが見込まれます。当初組まれていた第24回公演の収支予算案では、これらの収入が55万円の見積もりでした。しかし、単純に1回のステージあたりの集客人数を減少させることを反映させると、この数字は8~10万円程度に落ち込む可能性も出ています。夏の短編集で得られるはずだった経費補填もありません。ここにインターネット配信(有料)が上乗せされるかもしれませんが、こちらは初の試みでもあり未知数です。小規模に行うのだから今回は仕方ないと精神的には折り合いが付くかもしれません。しかしどのような内容であれ、劇場を借りる上では使用料がかかります。問題はこの使用料を賄い切れるかどうかです。こればかりは我慢すれば済む問題ではありません。何とかしなければいけません。何とかならないようならば、新型コロナウイルスの間接的な影響で公演を断念しなければいけなくなります。

こうして振り返り、次の舞台を展望すると、公演の実現は極めて厳しい状況であることを実感します。しかし、様々な社会的立場の人間がひとつになる舞台を存続させるため、そんな劇団の理念を途絶えさせないため、そして舞台上での自己実現を願う劇団員のために、何とかして第24回公演を実現させようと、劇団員一同で画策しております。詳細の発表は、そんな我々の準備が整った頃合いに行います。それまで今しばらくお待ちください。今はただ、「11月に何かが見られる!」とだけ申しておきます。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

ノーコンタクツ

風凛華斬

萬ムービーフェスと、風凛華斬のこれから

「公演が中止」にもいろいろな形があります。
まさに公演を行わんとしていたところで緊急事態宣言が出て、金銭的な負債を負う形で中止した団体さんもいれば、
プロジェクトが始動する前に中止を決定し、負債はないものの予定が消失した団体さんもあります。
そして、この状況下、決行せねば団体生命・劇場さんの生命が絶たれると、あらゆる手を尽くして公演を決行する団体さんもいます。

風凛華斬は、始動前に中止したケースです。
2020年末に、劇団員・吉田紳初の脚本・演出作品の公演を予定し、会議を重ねていました。
2020年中は、リアルな空間でお目にかかる機会はありません。


ところで、私たちは今、この文章を、いつも応援して下さる方、
そして、いつか劇場で出会うはずだった方へ宛てて書いています。

いつも演劇を観て下さっている方、
そして、演劇でなくても、何らかのエンタメで心を癒されている方に、それがもしかしたら受け取れなくなってしまう世界になるかもしれないことは、知っていただきたいなあと思っています。

割と、かなり、大変なピンチです。

でも、「今ね、演劇はこんなに苦しいんだよー」ということだけをお伝えするつもりはありません。

風凛華斬は、エンタメを「観ている間、いやなことを忘れてスカッとして欲しい」と思いながらつくっています。
「ああ、辛かったのねー」と思いながら見るエンタメは、どこか現実を引きずったままになって、心から楽しめません。

だから、現実はお伝えしつつ、しかして、希望をもって、現状をお伝えしたいと思います。

専業でお芝居をなさっている役者さん、スタッフさんを除く劇団は、
ぶっちゃけますと、最悪「冬眠」さえしていれば、いつかの「春」に目を覚まして動き出すことができます。

でも、私たち劇団がいつも使わせていただいている劇場さんは、閑古鳥が鳴く事態になれば、経営面でピンチに陥ります。
既に、閉館された劇場さんもありますし、国外でも同様の事例が起きています。


だから
もしも、映像作品を楽しんでいただけたら、チケット代と思ってご支援いただけると、とてもありがたいです。
(劇場さんの現状について、詳しくは、たとえば萬劇場さんのレポートをご覧ください)
現在、クラウドファンディングをこちらで行っています(劇団に対しての支援も上乗せできます)


お客さんをお迎えする場所である劇場さんが消えれば、劇団という存在は「なんか本が書けて、ちょっと声がよくて、顔もいいかもしれない謎の集団」です。
いつかの「春」を迎えた時に、私たちがただの変人集団になってしまわないように、気にかけていただけるとありがたいです。


その代わり!ただでおひねりをくださいなんて言いません!


ここからは、風凛華斬の、希望と今後の展望です。

金銭的な負担はないものの、少なくとも1年ほど舞台に立つ機会を失ってしまったことは、大きな喪失感をもたらして、ちょっと負けそうになったこともありました。

でも、風凛華斬は、あらゆる便利なものを用いて、お客様方の目の前に現れることにしました。
それは、
動画でまた映画をつくることかもしれませんし、
配信システムを用いた生放送かもしれませんし、
YouTuberに変身するかもしれませんし、
まだ思いついてない何かしらの方法かもしれません。


確かに私たちのホームは舞台で、舞台に帰りたくてたまりません。

でも、これから取る手段のどれも「代替案」ではなく、新しい武器として取り組んでいきます。

そしてたぶん、その手段のすべてが、いつか絶対に舞台に役立ちます。
(役者はよく「どんな経験も演技の肥やしになる」などというポジティブシンキングで己を奮い立たせますが、まさにそれです)

慣れないことに挑戦してみるので、ちょっともたつくかもしれませんが、普通に舞台をやっていたときみたいに、退屈はさせません。


ひとまずは、今参加中の、萬ムービーフェスを盛り上げます。
視聴者さんの投票で決まる賞もあるので、ご投票がまだの方はぜひこちらから!
投票・クラウドファンディング共に、8月12日いっぱいまでです。

新しい武器をいくつも手に入れていくこれからの風凛華斬を、楽しみにしていてください。
そして、お互いに、元気でいましょう。どうか、お身体に気を付けて!


愛するお客様へ、風凛華斬劇団員一同より

劇団ヨロタミ

萬劇場クラウドファンディング

 コロナ禍での萬劇場の取り組みは少なからず肌で感じておりました。ここまで徹底してコロナ対策を講じる劇場は他にないのではなかろうかと思うほどに。
 ですが、劇場の実情までは感じ取れていなかったようです。
 劇場さんは我々演劇人にいつも明るく前向きに接してくれます。本企画の萬ムービーフェスを含め中止となった夏の短編集参加団体への対処や、この時期に公演を開催する団体の支えとなったり、多くの演劇人に安全のための指針を示してくれたと思います。
 劇場の内情を伝えることは非常に勇気のいることだと思います。それでも萬劇場は伝えたかったのだと思います。どうかご一読ください。

 劇場さんの勇気に、本当は何てことはないとかっこつけていようと思っていたのですが、かっこつけずにうちのこともお伝えします。正直、他に比べたら大したことはないと思います。劇場キャンセル料の数十万くらいです。今までも赤字は本書いて演出している自分の責任と、普通に自分の持ち出しでやってこれていたのですが、通帳残高から老後の生活に不安を覚えたので、今回だけ劇団員8名で割ってもらいました。非常に心苦しかったのですが。
 とはいえ、うちはまぁ大丈夫だと思います。なんとか活動していけるのではないかと。
 でも、活動の場はなくなって欲しくない、そう切に願っております。
 どうぞヨロしくおタのミ申し上げます。あっ、決してご無理はなさらないでください。
 ご投票とご寄付は、8月12日(水)までとなっております。

猿組

演人の夜

カネコノコト/萬劇場

今、コロナの影響で公演の中止や延期が相次いでいます。

僕も脚本提供や演出で入る予定だった現場が3本流れましたし荏原も客演する予定だった舞台がいくつも流れてます。

この先も、どうなっていくのか全くわかりません。

当分はコロナに気を遣いながら作品を作っていく必要もあります。

それでも、そこから得た発想で新しい作品をこれからも作っていきたいです。

もちろん、演者、スタッフ、お客様への感染対策をしたうえで。

舞台でも映像でもリモートでも、とにかくやりたい事が溢れています。やりたい事が多過ぎる。

その「やりたいこと」を発表する機会を萬劇場さんが与えてくれました。本当に感謝しかありません。

海賊のように飲む会

コロナウイルス感染拡大の影響により、6月に本公演が延期になり、さまざまなイベント、公演が中止に…暫くは公演すら出来ないと、しかし、演劇、エンターテイメントもコロナと共存しながら公演しなければならないんじゃないか?
そう思った時に萬劇場さんの協力で7月に公演をやることになりました
やることは出来るんです、感染者も出ずに公演自体は成功はしました
しかし、現実的な集客、費用的な問題がのし掛かって来ました
でも僕らはやらなければそこには何もなくなってしまう、それが今の僕らの現場です。海賊のように飲む会は今後とも公演を続けて行きます、皆様、応援よろしくお願い致します!!

ThreeQuarter Vivace

レティクル座

劇団YAKAN

劇団YAKANより皆様へ

現在私たちは萬劇場主催の萬ムービーフェスに参加中です。
今日はそこで実施中のクラウドファンディングについてのお話をさせていただきます。

そもそも、萬ムービーフェスとは、
萬劇場が新型コロナウイルスの影響により演劇公演が中止・延期になった団体に対し
劇場を撮影場所として無償で提供して行われているイベントです。

萬劇場から出された声明文には劇場運営がどれだけ苦しい状況にあるのかが
書かれていました。

私たち劇団YAKANも、今年の3月に上演を予定していた公演が延期になっています。
具体的な金額は伏せますが少なからずダメージを受けています。

萬ムービーフェスのクラウドファンディングは萬劇場と全ての参加団体に分配されます。

劇団YAKANでは、延期した公演の振替公演を実施するため、また今後より良い作品作りのために活用させていただきます。

皆様、どうかご協力お願い致します。
お読みくださりありがとうございました。

劇団YAKAN 一同

萬ムービーフェス

概要 新型コロナウイルスの影響で多くの演劇公演が中止・延期になりました。従来のような公演が打てるようになるにはまだ長い時間がかかると考えられます。多くの劇団・個…